らいおんの瓶の中

手紙を海に流すように、いろいろな感想とか。

夫婦同姓を合憲とする判決(2021年6月)のこと

表題の件の判決全文へのリンクです。

 次の国民審査衆議院議員総選挙のときに一緒に行われる、最高裁の裁判官に対する信任投票。辞めさせたいひとには×を付ける※)のとき参照して考えたいので、自分用のメモです。
わたし以外の誰かの参考にもなったら嬉しい。

とはいえこの件は、司法よりも、議論すら進めない立法府(すなわち国会、それを構成している国会議員)に問題があるのでしょうけど……(裁判でも指摘されている……けど、国が全然動かないから裁判に訴えたんじゃないのかなあ)。

※国民審査についてはここを見てくださいね
総務省|国民審査|制度のポイントを知ろう!

 

これはわたし個人の意見ですが、夫婦同姓にしたいひとが、なんで夫婦別姓に反対するかわからないんですよね……同姓にしたいひとたちは同姓、別姓にしたいひとたちは別姓にできるようにしたらいいだけなのに。

同性婚についても同様に、なんで異性と結婚したいひとが「同性と結婚したいひとが同性と結婚できるようにすること」に反対するのか、全然わからないです。みんな自分が結婚したいひとと結婚すればいいと思うよ)

 

令和2年(ク)第102号 市町村長処分不服申立て却下審判に対する抗告棄却決定に対する特別抗告事件

令和3年6月23日 大法廷決定
全文(※PDF)

https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/412/090412_hanrei.pdf

 

(参考)朝日新聞の記事

・決定の要旨
・深山卓也、岡村和美、長嶺安政裁判官の補足意見
・三浦守裁判官の意見
・宮崎裕子、宇賀克也裁判官の共同反対意見
・草野耕一裁判官の反対意見
がテキスト掲載されているほか、関連記事にも(そっちは途中から有料記事だったりしますが)飛べます。

夫婦同姓は「合憲」 最高裁の決定要旨、反対意見も紹介:朝日新聞デジタル

 

(参考)上の令和2年(ク)第102号で引かれている「平成27年大法廷判決」

平成26年(オ)第1023号 損害賠償請求事件
平成27年12月16日 大法廷判決
全文(※PDF)

https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/546/085546_hanrei.pdf

 

ちなみに裁判所の判例は(全てじゃないけど)ここから探せます。
丁寧な日本語で書いてあるので、読めばわかる(基本的には)。

裁判例検索 | 裁判所 - Courts in Japan

 

全ての法律・法令は、ここで検索できます。

e-Gov法令検索

 

これほど生活と政治が直結していることをまざまざと実感させられる時勢でも都議選の投票率が5割を切って4割ちょっとしかないのとか、本当に信じがたいんですけど、選挙も国民審査も国民の権利なので、行こうね。特に若いひと……だって、今後ずっと今の政治の影響を受けるのって、わたしたちですよ。
権利って言うと「~することができる(しなくてもいい)」というふうに感じるかもしれないけど、主権者が国民である、つまり、国というのは我々が生きていくために作った仕組みだという意味だからね(この「我々」は、今ある仕組みのせいで今現在は不利益を被っているひとも含めてってことです)。

特に選挙は、選挙公報なくしちゃって誰に入れたらいいかわかんなくても、今の政治が良いと思えば与党ないし現職のひとに〇、変わってほしいと思ったらそれ以外のひとに〇付ければいいだけだし、誰に投票したかなんて誰にも教えなくていいし、当日に予定があったり天気悪くなりそうでお家出たくないなーって思ったら期日前投票(手続きは、用紙に「当日行けません」って理由(何でもいい)を書いて提出するだけ)もあるからね。

3年後、5年後、10年後に、政治に無関心でいたことを後悔しながら死にたくないです。
少なくとも今の日本はまだ、民主主義による法治国家ということになっているので、選挙権を持つ全てのひとは、選挙で意思表示することができます。