らいおんの瓶の中

手紙を海に流すように、いろいろな感想とか。

物語、詩、本

ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』

「この世でもっとも難しい、三つの単語。/でも、他に何が言えるだろう?」

若松英輔「好奇心について〜アーレントとモーム」

好奇心は欲望?(それはそうかも)/自分について考えることについて

トロッコの操作可能性

操作可能性/義務/意志/意思、の、有無と割合の不明瞭さ

須川亜紀子「子供向けアニメの少女像」(3)

さくらちゃんにとって知世ちゃんとのあいだにあるのは友情だけど、知世ちゃんにとっての「好き」は友情じゃなかっ……「『一番』好き」って何?

諦めたくないことがわからない

わたしにとっての自我/自己はどこにあるんだろう、とおもいながら梨木香歩(2005、文庫版2008、新潮社)『沼地のある森を抜けて』を読みおえた。

火を燃やしている

制御できないものに、制御できないところも含めて(制御できないがゆえに?)惹かれてただ見ているの、2023年のわたくしの象徴のようである。

まとふどな犬ふみつけて猫の恋

繁殖期や交尾を「恋」と言い換えるな、というけど、逆にそれが恋じゃなかったら何が恋なのか本当にわからない。

テントよりも象牙の塔に住みたい

旅の空に眠る自由より、己の砦に籠る自由が欲しい。

書店フェア「ふたたび手にとる児童文学 ~冬の贈り物~」@東大生協本郷書籍部

いろいろ中心的に関わって企画した児童書の書店フェアが、東大生協本郷書籍部さまにて開催中です。

マブルーク・ラシュディ『郊外少年マリク』

BOOKMARK非公式ゆる読書会の落穂拾い

西の魔女のように(?)

動揺しない魔女になりたい、とおもう気持ちと、動揺から逃れたいだけで本当にそうありたいわけではないかもしれないという気持ち

松田青子『持続可能な魂の利用』

自分の声、またそれを配信することについて。

木になりたい

適当な木みたいな存在感でありたいけどそうあることを心の底から望んでいるのではなく、次善の策としてそう言っているのだろうな、わたしは。

公開シンポジウム 「AI時代における哲学・美学・倫理学・宗教学」

聞きました。戸田山和久のゴメントがおもしろくて、最近読みかえした『星の王子さま』のことを考えた。

愛されマスコット(のぬいぐるみ)

人間が人間の人間みを売りものにしてしまうと、ひとが目的ではなくコンテンツという手段になってしまうよね

東畑開人『野の医者は笑う:心の治療とは何か?』

臨床心理学の「無意識」と野の医者の「潜在意識」、北村透谷の「各人心宮内の秘宮」では?

ジョーン・バウアー『希望(ホープ)のいる町』

読書会、からちょっと考えたこと

2023-11-08(『パサージュ論』を読む)

長田弘「野村修「ベンヤミンの生涯」によせて」、ベンヤミン(原1933)「経験と貧困」

【批評の座標 第13回】舞台からは降りられない――福田恆存の再上演(渡辺健一郎)|人文書院

福田恒存のアイロニー論から、ブレヒト、ベンヤミン、〈ムーミン〉シリーズのフィリフヨンカのこと。

ヒトハコ店主「詩の舟に乗って旅に出る」

千葉大学西千葉キャンパス内の書店で、棚を1段お借りしてフェアを展開しています。

読書記録・蔵書管理サービス比較

読書記録にブクログを、蔵書管理にReadee(とhonto)を使うまでに検討した各サービスの特徴をまとめています。

しおたにまみこ『さかなくん』

絵に大変惹かれて手に取ったのだが、いっそ絵だけで良かったような気がする。

ムーミンパパの思い出

ムーミンシリーズを3作目まで読んで、良くはない意味でびっくりしたことです。

ルッキズム/自他の視線が交錯する/自分を愛する

わたくしも自分にとってのルッキズムの問題をもっとつきつめないとなあと思ったまま一年経ってしまった

手塚治虫『罪と罰』

表題作「罪と罰」についての簡単な所感。作品内容およびドストエフスキー『罪と罰』のネタバレを含みます。

『ハックルベリー・フィンの冒険』

作中にある当時は当たり前だった差別と、それを表す言葉について。

楊絳『風呂』に登場する語彙

ふつうに日本語の辞典なり中日辞典なりを引いても出てきにくい語、読みが難しいと感じた語や、引用の典拠をまとめました。個人的な読書の手引き程度にご活用ください。

楊絳『風呂』登場人物一覧

人民共和国成立後の中国の小説、楊絳『風呂』の登場人物一覧

『自動人形の城』

川添愛『自動人形の城――人工知能の意図理解をめぐる物語』の感想。ネタバレあり。

『思えば遠くにオブスクラ』

靴下ぬぎ子『思えば遠くにオブスクラ』(上・下)のちいさな感想です。話のメインテーマには触れていませんが。『ソワレ学級』も読みました。