らいおんの瓶の中

手紙を海に流すように、いろいろな感想とか。

一度きりの星

 

『Lilith』 川野芽生|短歌|書籍|書肆侃侃房

 

#いいねしてくれた人にLilithから一首贈る」というタグで、短歌集『Lilith』から一首選んでいただきました。

 

お・る・ご・お・るの針(ぴん)として立つひとびとをただいちど星が奏でてゆきぬ

 

ひととひとがそれぞれに立っている冷たくて暗い世界の、それぞれにそれぞれの星が降ってきて響く音が、重なって音楽にもなる……という情景をイメージしました(わたしは)。

そういうふうに人生を使いたいなあと思う。

 

このタグは作者の川野さんも使ってみてと仰っているので、『Lilith』をお持ちの方はぜひ。