らいおんの瓶の中

手紙を海に流すように、いろいろな感想とか。

時間を区切る

季節の行事を大切にして暮らそう、とは、わたしが引っ越す前からたびたび二人で確認しあっていたことだった。

たとえば麻の縞目の着物をもらって、夏まで生きていよう、と思うように。ちょっとした特別、ちょっとしたハレをすぐ先の未来に積極的に見い出していこう。慢性的な苦痛に耐えかねて自暴自棄になりたい気持ちをぐっとこらえて、一日一日を根気よく積み上げていこう。焦らないでいよう―― 先生はどう思っているのか知らないけれど、わたしとしては、昔からそういう気持ちで季節の行事を楽しんでいます。それに、時間だけは平等だから。ハレの日は、こんなわたしにも平等に訪れる。先生にも訪れる。毎年同じ顔をして、必ず決まった時に来て、決まった時に去る。責めず、追わず、わたしたちのすべてを受け入れる。たとえ虚礼でも、バカ騒ぎでも、企業の商業戦略でも、わたしたちに平等に接してくれる貴重な事象であることには変わりないのです。

今日という日の花を摘め、障害者二人で - 敏感肌ADHDが生活を試みる

季節行事に対して、それれが表している、あるいは内包している意味や文化にどれだけ自分がコミットメントできるかを考えてしまいがちで、上記のエントリを拝読したときも「そういう考え方で季節行事を祝うこともできるのだなあ」と気づかされたものの、共感まではしなかったのだけど、今年の年末年始は久しぶりに(気持ちの上ではそこそこ)余裕があって改めて、できるかぎりで季節行事を楽しみたいものだなあという気分になった。連綿と続く時間の区切りを、季節行事という外部リソースでつけられるのは、結構機能的かもしれないと思って。

2022年の目標「今年限りと思って生きる」も、そういう意図で立てたのでした。

 

Flambé!「Have you been naughty or nice?」

あんさんぶるスターズ!! Music ゲームサイズMV)


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どういう気持ちか Don’t know.
みんな同じじゃなくても Ding Dong
聖なる夜はやって来る

一周回って祝ったっていい 構いやしない
ほら、心が晴れるや
Merry Xmas, Everybody!

今年のクリスマス曲、最高だったな……Merry Xmas, Everybody!

 

余談、以下うれしくない話

祝うことで時間を区切る、というので、ついこの前(大晦日に)読んで別のエントリで引用させていただいた記事を思い出して、初潮を迎えた日の夜ごはんに赤飯出されたのすごく気まずくて嫌だったなー……というのを思い出した……当時は何が嫌なのか言語化できなかったけど。

バイト先で男性用トイレを掃除していると、あのアサガオ型小便器みたいなプライバシーもなにもない場所で用便という究極のプライベートを済まさせている限り、男性が自分を(そして他人を)ケアするなんて難しいんじゃないかと思えてくる。
あと、男性は精通を迎えてもショックと混乱の中で汚物処理のごとく秘匿せざるを得ないのも胸が痛む(もちろん、女性の初経が赤飯で祝われるのは性役割の刷り込みという差別の一種であって、女性優遇の証ではないが)。

ツイートログ001 - 敏感肌ADHDが生活を試みる

七五三がめでたいように、ここまで無事に成長したのがめでたいというのはわからないでもないが、性的成熟をなぜ大々的に(と言っても一緒に夜ごはんを食べる親きょうだいだけだけど)知らしめられないといけないのかという、自分の身体への主体性を侵害される感覚と、一方で生殖にまつわる話題を極端にタブー視する規範意識

この二重の不自由さにのちのちまでとっても苦しめられることになるのだなあと、ふりかえると感慨深い……(うれしくない)。