たぶんここに挙げた展覧会のほとんどにわたしは行けないんだろうなという気がしている。
今年度は映画館にもミュージアムにもほとんど行けていない。
行きたいと思っていたのに行けないのは悔しいから、なるべく情報自体を目に入れないようにしようかなとも思ったんだけど、能動的に心を動かさないでいるのも良くない気がしたので挙げるだけ挙げてみる。
ひょっとしたら行けるかもしれないという希望を残せるように、(移動距離・時間的に)気軽に行ける範囲のミュージアムのみ。
かなり行きたい
眠り展:アートと生きること(国立近代美術館)
眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで | 東京国立近代美術館
「眠り」は、人々にとって生きていく上で欠かせないだけでなく、芸術家たちの創造を駆り立ててもきました。本展では、国立美術館所蔵の絵画、版画、素描、写真、立体、映像など、幅広いジャンルの作品約120点によって、「眠り」がいかに表現されてきたか、それが私たちに投げかけるものは何かを探ります。
キュレーションの腕が問われるテーマ設定だなあと思いますが、眠りというものに切実な関心があるので(起きられない、起きていられない、夜に寝て朝に起きるということができない、くりかえし同じモチーフの悪夢を見つづけている)、気になる。
琳派と印象派(アーティゾン美術館)
琳派と印象派 東⻄都市文化が生んだ美術 | アーティゾン美術館
本展は、日本とヨーロッパ、東⻄の都市文化が生んだ天才画家たちの作品を通して、大都市ならではの洗練された美意識の到達点を比較しつつ見渡そうとする、新たな試みです。当館コレクションの核となる印象派の名画と、初公開となる琳派作品を軸に、国内の寺院、美術館、博物館から代表的な作品を加えた、国宝2点、重要文化財7点を含む約100点の作品で構成されます。東西の美術を、「都市文化」というキーワードで再考する画期的な「琳派と印象派展」となります。
これもまとめるのが難しそうなテーマですが、上手くいっていたらものすごくおもしろそう。
ブリヂストン美術館だったときの最後の展覧会に行ったあと、アーティゾン美術館になってからまだ行けていなくて、どんなふうになったのかも気になります。
東山魁夷と四季の日本画(山種美術館)
魁夷の芸術を構成する要素のうち「四季」と「風景」をテーマに、魁夷を中心に近代・現代の画家たちが描いた作品を展示する特別展を開催いたします。
東山魁夷が好き。好きだとわかっているものを見に行きたい。
新・明智光秀論(永青文庫)
本展では、最新の研究をもとに、光秀の最初期の活動実態をはじめ、織田政権下での軍事的手腕、盟友・藤孝との協働、本能寺の変の意義までを歴史資料から読み解くことで、「謀反人・光秀」のイメージを覆す、先進的な智将としての新たな人物像を提示します。加えて、細川忠興(ただおき)に嫁いだ光秀の娘・玉(ガラシャ)の波乱に満ちた生涯も関係史料から紹介します。
行きたい!
これを見てから刀ステ科白劇 綺伝改変の円盤を見返したい。*1
(綺伝改変の正式名称は「科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変 いくさ世の徒花の記憶」です)
ちょっと気になる
ベルナール・ビュフェ回顧展(Bunkamura ザ・ミュージアム)
ベルナール・ビュフェ回顧展 私が生きた時代 | Bunkamura
20世紀後半のフランスを代表する具象画家の一人ベルナール・ビュフェ(1928‐1999)。刺すような黒く鋭い描線によるクールな描写を特徴とする画風は、第二次世界大戦直後の不安と虚無感を原点とし、サルトルの実存主義やカミュの不条理の思想と呼応し一世を風靡しました。抽象絵画が主流となっていくなかで、人気作家となっていったビュフェは批判されながらも自らの道を貫きます。そして近年、パリ市立近代美術館で本格的な回顧展が開かれるなど、再評価が高まっています。疫病の不安が重くのしかかり、多くの自然災害に翻弄される今、本展は我々と共通点のある時代を生き抜いたこの画家の作品世界を、年代を追う形で「時代」という言葉をキーワードに、ベルナール・ビュフェ美術館(静岡県)が所蔵する油彩を中心とした約80作品で振り返ります。
寡聞にしてビュフェには明るくないのですが、回顧展なら理解が捗るだろうし、ザ・ミュージアムのことを信頼しているのできっとおもしろかろうと思う。
1894 Visions ルドン、ロートレック展(三菱一号館美術館)
開館10周年記念 1894 Visions ルドン、ロートレック展|三菱一号館美術館(東京・丸の内)
三菱一号館が竣工した年、「1894年」を軸に、当館のコレクションの中核をなす画家である、ルドンとトゥールーズ=ロートレックの時代に焦点を当てます。
1894年はルドンが色彩の作品を初めて発表した年であり、ロートレック、ルドン、ゴーギャンが参加した『レスタンプ・オリジナル』の刊行年(1893-95)とも重なります。一方、同時代の日本では、フランスへ留学し、ルドンと同じ師のもとで学んだ山本芳翠が、代表作《浦島》を制作した時代でもありました。日本の洋画家と欧州の美術史の関係にも着目します。
本展は岐阜県美術館との共同企画であり、同館が誇る世界有数のルドン・コレクションから貴重な木炭とパステル画、ゴーギャンの多色刷りの木版画を中心とした作品群、山本芳翠をはじめとする明治洋画の旗手たちの作品を出品します。国内外あわせて140点を超える作品で構成します。
開館10周年おめでとうございます。会期があと10日しかない。
ルドンもロートレックも、大好きと思ったことはあまりないんですけど、三菱一号館美術館のことが好きだし信頼しているので、行ったらおもしろいんだろうなと思う。
国宝の名刀「日向正宗」と武将の美(三井記念美術館)
国宝「日向正宗」ならびに重文の刀「加藤国広(かとうくにひろ)」など館蔵の名刀を中心に、刀装具や甲冑、武将の画像や大名家伝来の茶道具や雛道具などを展示いたします。江戸時代は豪商であった三井家ですが、大名や武家との交流も密にあり、意外に多くの美術品が伝わっています。
とうらぶとコラボしていますね。日向くんに会いに行きたい。
刀剣の展示は日本各地でありますが、この先自分がいつ遠征できるようになるのかわからない今、せっかく行ける範囲で名前を知っている刀が展示されるなら見に行きたい……。
(これ会期終わったらリンク先が変わりそうだ)
きらきらでん(螺鈿)(根津美術館)
展覧会では根津美術館の所蔵品を中心に、日本における螺鈿技術の受容と展開の歴史をたどりながら、中国大陸・朝鮮半島・日本・琉球の、きらきらの螺鈿の魅力をご堪能いただきます。
これもたぶん、会期が終わったらリンクが切れますね。思い出したら貼り直しにこよう。