らいおんの瓶の中

手紙を海に流すように、いろいろな感想とか。

たった一人のStargazerに

あんさんぶるスターズ! DREAM LIVE -2nd Tour "Bright Star!"-、お疲れさまでした!
この熱が冷めやらぬうちに何かしたいので、1stに参戦したときノートに書きなぐっていたものを投稿します。
書いたときはウィンターライブ開始直後でイベストもまだ読んでおらず、SSには言及していないんですが、ウィンターライブを含めた今までのイベストを踏まえても違和感なく読めるかと。

あんさんぶるスターズ!』とスタライに関わる全てのひとに、感謝を込めて。

stars-dreamlive.com

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セトリを含めたネタバレを一切見ない状態でスタライに臨み、『「ONLY YOUR STARS!」歌うかなー、歌う気がするし歌ってほしいなー、Trickstarの四人で!』と思っていたので、アンコールで歌ってくれてすごく嬉しかった。
ただ、この曲や、MCで「みんなの応援で1st Tourができたよ!」って言われると、何も間違っていないんだけど、『今はいつで我々は誰なんだ?』と思ってしまう部分があった。
普段あんスタのストーリーを読むときは時系列を気にするのが自分にとっては当然のことだったし、特にメインスト(第一部)→(ノベライズ→)キセキシリーズ(メインスト第二部)で、転校生ちゃんがトリスタにとって必要不可欠な、一人の独立したキャラクターとして動かされるようになってきたから。

あんスタの世界での転校生ちゃんは具体的な一人の人物だけど、ライブに集まった我々はそれぞれが「転校生」をやっている。
そしてあんスタのユニットソングは、キャラソンとしても聴けるけど、アイドルソングとして彼らが発信している曲でもある、という体でリリースされている。

でも、アプリ主題歌でもある「ONLY YOUR STARS!」は、TrickstarがDDDに勝って最後に歌った曲、自分たちの最初のファンでありたった一人の導き手だった転校生に向けて歌った曲だ(と、私は思っている)。〈君(=転校生)はたった一人のStargazer〉なのだ。
それは、Trickstarという星を観測する〈Stargazer〉が最初は一人しかいなかったという意味でもあるだろうし、歌っている自分たちTrickstarにとって〈君〉が唯一無二の存在であるという重みが、それ以上に込められているだろう。

その「ONLY YOUR STARS!」を彼らが我々に向かってアンコールで歌うというのは、どういう行為だと解釈すればいいのだろう。
どうすれば「私」は、彼らのライブに集まってきた観客でありながら、『あんさんぶるスターズ!』というアプリゲームのプレイヤーでもいられるのだろう。

 

ひょっとして、この「ONLY YOUR STARS!」は、本当に、そのたったひとりに向けて歌われたのではないだろうか。
春のS1で、DDDで、そして今までずっと、最後の瞬間には観客席で彼らを見守ってきた彼らのプロデューサー、五人目のトリックスターに向かって。

あのとき、あの大観衆の中に転校生はいて、彼らのステージを見ていた、否、応援していた。そのたったひとりを、我々は、それぞれ自分だと受け止めればいい。
そのとき、「全てのファンのためではなくたったひとりのためにパフォーマンスする」という、アイドルとして本来あるまじき行為は、「全てのひとりひとりのため」という究極のパフォーマンスに昇華する。
バーチャルの、『あんさんぶるスターズ!』のTrickstarにしか、できないことだ。

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追記

「転校生」と「ファン」とのあわいにいる我々について、ついでに。
私としては、司の「お姉さま」や薫の「タンポポちゃん」というのは転校生ちゃん個人を指す特別な呼称だと思っているので、スタライのMCやパンフレットで、複数形でファン全体を呼ぶために使われていると結構悔しくなる。
どうしてそう呼ぶようになったのか、個人ストーリー第一話でちゃんと経緯が説明されているんだからね?
レオがKnightsのファンのことを「お姫さまたち」じゃなくて「女王ちゃん」って呼んだらおかしいでしょ? それと同じ!
でもまあ、司にお姉さまって呼びかけられたいし、薫にタンポポちゃんって言ってほしい。それは認める。